ゲーム理論の入門書としてお薦め

昨夜の読書はゲーム理論について.
学術書でゲーム理論を学ぼうとすると,「わざと難しく書いているのか?」と突っ込みたくなるほど難解な表現が多い.まぁ,理論に整合性を持たせるためには仕方ないのかもしれないが・・・
一方,逢沢氏の「ゲームト理論レーニング」は読み易い & 分かりやすい.損失最小化の戦略であるミニマックス戦略,投資におけるポートフォリオの必然性,ナッシュ均衡などを(あまりにも有名な)「囚人のジレンマ」や「野球におけるピッチャーとバッターの対戦」を例に用いて,易しく説明している.基礎的な確率の知識は必要だが,高校生でも理解できると思われる.

情報分野の大学生は,小難しい本を読む前に逢沢氏の「ゲームト理論レーニング」を一読することをお勧めする.ゲーム理論の世界がどんなものかを概観した上で専門書に進むのと,(筆者には失礼だが)いきなり難しい専門書をうんうん唸りながら読むのとでは,知識の吸収スピードが大きく異なるだろう.
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