想定の範囲外

パスモ・スイカ、知らぬ間に「ピピッ」…運賃誤引き落とし
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070922-00000005-yom-soci
(Yahoo! Japan ニュース)

昨年,電子マネーの調査ということで Edy, suica, icoca市場占有率や技術を勉強した。その後,nanaco も登場し,結構便利に使っている。このような非接触IC技術の利用は今後も増加の一途を辿るだろう。
さて,これらのカードはリーダーとの位置関係が多少,変でもきちんと読み取れるようになっているが,その見事な仕組みが仇になっているらしい。
JRの場合,改札を通る場合のみカードが反応すればよいし,闇雲に改札のリーダーに近づく人もいない。しかし,バスの場合はそうもいかない。込み合ってくれば自ずとリーダの近くに立つはめになる人も出てくるわけだ。suica の開発者は,乗客が JR の改札をスムーズに通過出来るように相当な試行錯誤や実証実験を行ったそうだ。つまり,前述の「カードとリーダの位置関係が多少変でも・・・」を解決しなければ,首都圏の膨大な乗降客数をさばけないというわけ。また,1枚のカードであらゆる交通機関を利用できれば便利なのに・・という発想は昔からある。パスモsuica の相互乗り入れもその一環である。

ところで,この問題,どうやって解決すればよいのか?

  1. リーダーの感度を下げる。
  2. バスの走行中はリーダを無効にする。(← これは意味がない。降車時に降り口近くに立っている人が被害を受けていると予想されるから)
  3. JRの改札のように降り口に扉をつける(← 乗車可能人数が減るからバス会社は困るだろうな)

まぁ,感度低下で十分にいけると思う。何故ならば,バスの場合,JRの改札のように高速に人が通過しないから,多少の読み取りミスがあっても,人間側がリトライすればよいだけの話。