書評:みんなのPython 改訂版
いまさら感もあるが,
柴田淳,みんなのPython 改訂版,ソフトバンククリエイティブ,2009.
を読んだから,評価を述べる。
(2011年9月15日読了。といっても,後半は必要になった時点で読めばよいと判断して,ページをめくっただけ。)
- 作者: 柴田淳
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2009/04/11
- メディア: 単行本
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評価
- 一言でいえば良書。また,Java や C++ のようなオブジェクト指向言語を体感的に理解できているならば,Python に馴染むのは容易だろう,という印象を受けた。
- プログラミング初心者を前提とした平易な記述が多く,この本に従えば「最初に学ぶ言語は Python」でもよいかもしれない。ただし,Java や C++ のような他言語を使う段階で「Python に比べてまどろっこしい」と感じる可能性がある(著者の責任でなく,Python の言語仕様のせい)。
- 平易な表現を多用しながら,他言語を用いた経験者にとっても示唆に富む内容が多い。現場で若干のプログラミング経験を積んでいる人には「そういう考え方か!」と感じられる部分も多そう。
- 標準ライブラリの説明(第13章)は,多くの場面で利用されるライブラリに絞って説明してあり,実用性が高い。
- 目次と本文のページ番号にずれがあるのはご愛敬(初版だからかな?)。
読み進める順序
- 他人が書いたプログラムを読んだり,自らプログラムを書くためには,1〜8章および10章に目を通せば十分。
- Python の有する多くの機能を活用する際,必要に応じて 13章を参照する。
- ある程度,大きなプログラムになってきたり,クラスの再利用性を考える段階にきた時点で9章,11章に目を通す。
余談
著者は柴田淳(しばた あつし)氏である。
けっして柴田淳(しばた じゅん)ではない。しかし,しばじゅんのファーストシングル「ぼくの味方」は名曲だと思う。