自然科学のテキストを探して彷徨う

今年度はプリント配布で乗り切った自然科学概論.準備が大変だからテキストを探してみたものの,狙いどおりのテキストが見つかりませぬ.

  • 小野 周,自然科学概論 : 分野のカバーはOK.しかし,お話形式だから,講義が天下り式になりそう.
  • 広瀬立成,現代物理学への招待,培風館:文系を対象にしたテキスト.微積分を使わないことがウリのようだが,易しすぎる.
  • 加藤 邦興ら,新版 自然科学概論:科学史ですね.
  • 木村陽二郎,自然科学概論:お話形式っぽい.
  • 河内 俊英,生き物の科学と環境の科学―これだけは知ってほしい,生物学の講義に使うには良さげな感じ.
  • 香月裕彦,自然科学概論:キャッチコピーは「宇宙・地球・生物・人類の進化のドラマを説明し、自然科学の発展と環境問題と科学の進歩の関係をやさしく解説。文科系の大学で教養の自然科学のテキストに好適。」.目次から判断すると良さげな感じ.しかし絶版っぽい.http://www.kspub.co.jp/book/detail/1539129.html に詳細な目次あり.
  • 鈴木千恵子,身近な現象の物理と化学:内容のバランスはよい.しかし,目次から推測するに,相当易しそう.一方,この教科書を用いている講義のシラバスは良い感じ.http://www.sasebo.ac.jp/education/syllabus.2006/view/viewdata1.cgi?hijyou+gen+4MESC_%BC%AB%C1%B3%B2%CA%B3%D8%B3%B5%CF%C0_hijyou_1_2006

検索ついでに様々な大学のシラバスに目を通した.その結果,自然科学概論と銘打った講義ではテキストが使われていない(資料配布)パターンが多い.また,自然科学概論という科目名ながら「この内容は技術者倫理でしょ」というものもある.

様々なシラバスの中で「これは!」というやつを見つけたら,学部・修士のときの後輩である森君@佐世保高専が担当していた.実験をベースにした4年生向け講義で,内容のバランスに優れている.こんな講義が出来たらよいなぁ.
http://www.sasebo.ac.jp/education/syllabus/view/viewdata_cl1.cgi?mech+G4+4MESC_%BC%AB%C1%B3%B2%CA%B3%D8%B3%B5%CF%C0_y-mori_1_2009

というわけで,来年度もテキストなし & プリント配布になりそうな予感.